「夢の跡」村下孝蔵(小松菜奈)
1982年4月21日発売の3枚目オリジナルアルバム「夢の跡」のアルバムタイトル曲。
said1の1曲目に収録
作詞・作曲:村下孝蔵
編曲:水谷公生
歌に出て来る街並は、愛媛県松山市、丘は松山城のある勝山。
この楽曲は村下孝蔵の『松山行フェリー』の続編と言える歌。
村下の想い出の場所であり、この楽曲の舞台となった松山城は松山市の中心部にある標高132mの勝山に築城された山城。
歌の中では、階段を登ったように歌われているが、実際は上のリフトを使われたよう。桜が咲き始めた頃一人でリフトに乗って登城した村下は、階段を登って眺めた古い都町を涙で滲む瞼の裏にひしと焼き付けたのだろうか。
涙が虹のように月の光の中で
輝いて落ちていった あの日の君はどこに
失う愛の重さ 気付くまでの時間に
すれ違った 心ふたつ 叶わぬ夢の跡に
とてつもなく美しくて悲しい歌詞。
情景が自然と浮かんでくる。
特に難しい言葉や言い回しを使わず、わかりやすい言葉で訴えかけてくる。
誰でもが持っていそうな人生の一コマの苦く甘く切ない思い出。
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