WRCチャレンジプログラム 2024 WRC Rd.4 クロアチア・ラリー ハイライトムービー
2期生の小暮と山本がターマックラリーに、GR Yaris Rally2で初挑戦
トリッキーなクロアチアのステージで多くの学びを得る
TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの2期生である小暮ひかる、山本雄紀が、4月18日(木)から21日(日)にかけてクロアチアの首都ザグレブを中心に開催された、FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦「クロアチア・ラリー」に、GR Yaris Rally2で参戦。Rally2車両で初めて出場したターマック(舗装路)ラリーを走破し、山本はWRC2カテゴリー11位で、小暮は12位で完走しました。
2021年に初めてWRCの一戦として開催されたクロアチア・ラリーは、非常に難易度の高いターマックラリーとして知られています。ステージは全体的に道幅が狭く、ハイスピードなコーナーもあれば、曲がりくねったテクニカルなコーナーもあるなどバラエティに富んでいます。また、クレスト越えやジャンプなど、クルマが上下方向に大きく動くステージも多くあります。ターマックとはいえ舗装の状態が悪い区間が多く、舗装が崩れたところを異なる材質で補修し、凸凹になっていたり、グリップが異なったりするなど、このラリーに初めてRally2車両で出場する小暮と山本にとっては、非常にチャレンジングなイベントでした。
クロアチアは路肩をインカットできるコーナーも多く、出走順が後方の彼らは、前走車が路肩から掻き出した泥や砂利で非常に滑りやすくなった路面を走ることになりました。また、ステージが始まる前に走行して路面の状態をチェックし、ペースノートの情報をアップデートする役割を担う「グラベルクルー」と仕事をするのも今回が初めてでした。彼らにとってはあらゆる要素が新しく、そのため今回はできるだけ多くの経験を積むことが最大のテーマでした。
競技初日、金曜日のステージは順調に進みましたが、午後の最後のステージでふたりはスピン。山本はそのまま走り続けることができましたが、小暮は不運にもコーナー内側のバンクにクルマが当たり、ラジエターが破損したためデイリタイアとなりました。小暮は翌日のデイ2で再出走し、午前中には小さな技術的な問題に見舞われましたが、ミッドデイサービスで解決。午後は両者とも最初のステージでスピンを喫しましたが、ステージを重ねるごとにスピードを高め、自信をつけて行きました。しかし、午後の最後のステージで、山本はフィニッシュまで2km弱のところでコースオフ。デイリタイアとなりました。山本は最終日のデイ3で再出走し、WRC2カテゴリー11位でフィニッシュ。一方、小暮はWRC2カテゴリー12位でクロアチア・ラリー