米陸軍はM1A2エイブラムスの近代化SEPv4の開発を中止し、M1E3エイブラムス戦車を開発する
アメリカ陸軍は9月6日水曜、現在、開発を進めているM1A2エイブラムス主力戦車近代化改修計画”SEPv4”を中止し、戦場での機動性と生存性を高めるためのより大規模な近代化改修計画”M1E3”を進める声明を発表しました。
アメリカ陸軍の主力戦車であるM1A2エイブラムス主力戦車は現在、「システム強化パッケージバージョン」を意味する”System Enhancement Package version 4 program”ことSEPv4の開発を進めていたがこれを中止します。version 4とあるようにM1A2はこれまで3度のマイナー近代化改修を行ってきました。最新のSEPv3では2003年のイラク戦争で確認されたM1A2エイブラムのスペース、重量、電力の問題の多くを修正しており、射撃管制コンピューターシステム、燃料消費量を削減する補助エンジン、車両健全性管理システムが搭載され、装甲強化に即席爆発保護装置が追加され生存性が向上しています。これまで生産された中で最も信頼性の高いエイブラムス戦車であり、メンテナンスおよび供給システムが効率化し、陸軍の後方支援の負担を軽減します。
1980年代に米陸軍に就役したM1エイブラムスはこれまでM1A1、M1A2と二度の大規模な近代化が行われ、武装、防御、電子機器がアップグレードされてきました。1990年代に登場したM1A2では新規車両は生産されず、既存の車両を改修する形で行われ、エイブラムスの新規製造は長らく行われていません。M1E3が既存車両の改修になるのか、新規生産になるかは現時点では不明です。
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