冠水被害相次ぐ 3人死亡 線状降水帯発生 記録的大雨に

台風13号などの影響で、線状降水帯が発生した関東や福島県で、記録的な大雨となった。 各地で冠水被害が相次ぎ、これまでに3人の死亡が確認されている。 24時間降水量が、観測史上最大のを記録した茨城・日立市では、崖崩れが発生し、道路が崩落。 停車してあったダンプカーごと下に落ちてしまっていた。 日立市では、各地で土砂崩れが発生。 土砂崩れに巻き込まれたという女性は、「(車で走っていたら)いきなり木が倒れてきて、こっちに押し寄せられてしまったという状況でした。車のドアを開けようとしたけど開かなくなってしまって、運転席のドアを何とか半分くらい開けることができたのでそこから脱出した。車が身代わりになってくれた」と話した。 日立市役所も、近くの川が氾濫した影響で冠水し、9日朝から泥の撤去作業が続けられている。 市の職員「(浸水したのは、8日午後)6時半から7時の間だと思う」「あふれて入ってきた」 この大雨の影響で、北茨城市で冠水した道路に放置された車を運転していたとみられる20代の男性が、9日午前、近くの川で心肺停止の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡。 また、福島・いわき市では9日朝、側溝で60代の男性が倒れているのが見つかり、その後死亡が確認された。 通報した人「黒い布から肌が見えて。(意識は?)もうなかったです」 いわき市では、8日の日中から激しい雨が降り続き、市内の多いところではに達した。 一夜明け、水は引きつつあるが、多くの住宅が床上まで浸水した。 住民「一応畳は上げたんですけど、だめでした。冷蔵庫がひっくり返っちゃって、泥を出さないとと思ったんだけど」 取材をした住宅では、床上1メートルほど浸水し、部屋の中は泥だらけになっていた。 いわき市の内郷白水町では、濁流で押し流されたとみられる複数の車が積み重なっている。 国宝の白水阿弥陀堂も、境内の広い範囲が浸水した。 台風13号による被害は8日、線状降水帯が発生した千葉県にも爪痕を残している。 午後、茂原市の道路は広い範囲で冠水。 水没した車は、至るところにごみが挟まっていて、中を見ると、運転席にまでごみが挟まっているのが確認できた。 茂原市では、48時間降水量が400mmを超え、観測史上最大となった。 ファミリーレストランも冠水し、9日朝から片付け作業に追われていた。 渡辺部長「がーっと一気に水が上がった感じ。気づいたときには、前も後ろも車が通れない状態」 千葉・大多喜町では、警察関連施設で大雨の被害を建物の屋上から確認中だ
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