米国、ウクライナに射程300㎞のATACMSとクラスター爆弾を提供か
アメリカ下院外交委員会は6月21日水曜、バイデン大統領政権に対し、ウクライナへの長距離ミサイルの即時提供を求める決議案を可決しました。これは以前から供与が望まれている射程300kmの地対地ミサイル「MGM-140 ATACMS」の提供に言及したものです。
ウクライナは以前から供与されている多連装ロケット砲システムHIMARSとM270から発射可能なATACMSの供与をアメリカに要望していましたが、ロシア領内も攻撃可能な同兵器について、バイデン政権は慎重な姿勢をとっていました。しかし、5月にはイギリスとフランスが射程250km超えの巡航ミサイル「ストーム・シャドー」を提供します。同兵器は提供発表翌日から早速成果を出しており、6月22日にはクリミア半島と南部ヘルソンを結ぶ交通の要衝で、重要な兵站ルートのチョンハル橋を破壊するなど重要拠点の攻撃に成功しています。長距離攻撃兵器のストームシャドーの提供について、思ったほどロシアの反発が無かったこと、NATO主要国が長距離兵器の供与に踏み切ったこともありバイデン大統領も姿勢を軟化、5月末にロシアの侵略に対抗するため、いずれウクライナに長距離兵器を提供する可能性をほのめかしていました。
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