不満と怨念のような映画愛、あなたにはわかりますか?/映画『ゴーストマスター』予告編
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世界各国の映画祭が熱狂した究極のオリジナリティ!映画ファンほど、ぐっとくる。『ゴーストマスター』。
本作の主人公は、とある低予算映画の現場でこき使われている【助監督】の黒沢明(三浦貴大)。彼は映画界の伝説的監督と同じ名前のせいで、生まれてからずっとイジられキャラとして生きていた男だ。いつの日か、自分が映画監督としてデビューすることを夢見て、ホラー映画の脚本『ゴーストマスター』を書き温めていた。黒沢が敬愛する巨匠トビー・フーパーの『スペース・バンパイア』のような映画にしたいと、【女優】渡良瀬真菜に自身の映画愛を伝えるシーンから予告編は始まる。
映像に合わせて流れる音楽は、Base Ball Bearの小出祐介と福岡晃子(チャットモンチー済)の音楽プロジェクト:マテリアルクラブによる主題歌「Fear」。怖くてグルーヴィーでポップなラップが、異端の映画世界に観客を誘う。
あまりに過酷すぎる撮影現場でうっ積した黒沢の不満と怨念のような映画愛がこの“脚本”に悪霊を宿し、【主演俳優】桜庭勇也(板垣瑞生)に憑りついてしまう。モンスターと化した勇也は現場を血の海に変えていくが…。
冒頭こそキラキラ恋愛青春映画のバックステージものとして始まるが、やがて笑いと戦慄が同居するホラーコメディへと変貌を遂げていく――。しかし本作は「一粒で二度おいしい」では収まらない。青春、ラブストーリー、ホラー、アクション、SFとあらゆるジャンルを凝縮させつつ、どのジャンルにもあてはまらない怒涛の結末へと観客を巻き込んでいく。そして、主人公・黒沢の膨れ上がった映画愛が、理屈を超えた本物の《感動》を生み出す奇跡のクライマックスが待ち受けるのである。
2019年12月6日公開