ロシアが日本の北方領土運動団体を活動禁止に 北方領土の日に禁止指定(2024年2月7日)
北方領土の日の7日、東京都内で「北方領土返還要求全国大会」が開かれ、出席した政府や関係団体の関係者、元島民などが北方領土の早期返還を訴えました。
野口繁正さん「古里を追われた島民は古里の島に戻る日が必ずくると信じていたが、いまだ帰れず78年も経過し、多くの方々が失意の中で亡くなっていった。元島民に残された時間はわずかしかない。生きているうちに先祖の墓参りしたいが願い」
大会には岸田総理大臣も出席し、改めて、ロシアに対して北方領土の返還を求めていくと表明しました。
岸田総理「ロシアによるウクライナ侵略によって日露関係は厳しい状況にあるが、政府として領土問題を解決し、平和条約を締結するという方針を堅持する」
最後に発表した「大会アピール」では、北方領土問題は、平和条約交渉などがロシア側により一方的に中断されるなど非常に厳しい状況に置かれていると指摘し、また、元島民の高齢化も深刻だとして平和条約交渉と北方墓参の早期再開を強く求めました。こうした中、ロシア政府は返還運動を行う日本の団体1つを、「好ましからざる団体」に指定したと発表しました。北方領土とロシア全土での活動が禁止されます。
林官房長官「ロシア側の発表は極めて一方的で、受け入れられない。2月7日に外交ルートを通じて、ロシア側に申し入れ、今般の発表は受け入れられない旨、抗議するとともに、撤回を申し入れた」
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