花の慶次「ひとひらの花」

はらはら桜花 流れる川面 闘いの果て 舞い落ちてゆく もののふの如く この手を差し伸べて 花びら掬い 天を仰いで 両手合わせた あなたを守るように 約束を交わした日は 瞼きつく閉じても いとおしく甦る 涙がひとひら 花は桜よ 漢の詩よ 想いよ果てしなく 花は桜よ 女の涙 千里を越えてゆけ もう あでやかに儚く散る夢よ 帰りを待ちわび 祈っています ひとひら涙花 水にたゆたう 運命の川に 流されてゆく 哀しみの雫 最後に交わした あの日の盃 水鏡 揺れている 見守る この愛 花は桜よ 漢の心 この世を 駆け抜けて 花は桜よ 女の恋よ 刹那に燃
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